【東京高裁判決】前代表・高倉慶応による不正取引をめぐる裁判でイマジンワンワールドが蝶屋に勝訴
- ordervaio
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更新日:2 日前
―きもの蝶屋(蝶屋株式会社)による違法な利益相反取引を司法が認定―
一般社団法人イマジンワンワールド(東京都、代表理事:手嶋信道、代理人弁護士:篠田貴和)は、前代表理事の髙倉慶応(たかくら・よしまさ、髙は旧字体、以下「高倉」と表記します)が経営する蝶屋株式会社(福岡県久留米市の呉服店「きもの蝶屋」)に対し、不正な取引により当法人の資金を不当に流出させたとして立替金の返還を求めていた訴訟で、令和7年6月26日、東京高等裁判所において逆転勝訴しました。すなわち、東京高裁は地裁判決を取り消し、蝶屋に対し当法人へ332万2,966円および延滞金の支払いを命じました。
なお、本件は、判決内容の精査および内部手続の整理を経て、この時期の公表となりました。着物文化に思いを寄せ、それを祝う11月15日「きものの日」を迎え、意義あるご報告として、本件をお伝えいたします。
前代表・高倉慶応による不正取引をめぐる裁判でイマジンワンワールドが蝶屋に勝訴

【事件の経緯と再監査・再建】
当法人の代表理事を務めていた髙倉は、蝶屋の代表取締役でもありましたが、代表理事の在職期間中(2014年8月から2019年8月)、当法人理事会の決議を経ることなく蝶屋から240枚の襦袢を仕入れ、代金を支払っていました。その際、名目上は長襦袢とされていましたが、実際には、その身丈は背中までしかなく、長襦袢と呼ぶに値しない半襦袢でした。また、納品された襦袢は正絹(100%絹糸を使って織られている生地)製とされていましたが、絹は一部にしか使用されていませんでした。さらに、240枚もの襦袢を仕入れる契約でありながら、高倉は蝶屋以外の選択肢を排除し、相見積もりを取ることもなく、当初から蝶屋との取引を前提としていました。当法人では、関わるメンバーは皆ボランティアとして活動しておりますが、高倉は、理事会の決議を得ることなく、自らの経営する蝶屋を使って、襦袢の取引で当法人から利益を上げていました。
また、2019年、当法人に寄せられた寄付金の口座から、高倉が理事会に無断で複数回にわたり少なくとも3,700万円を出金するなどの横領行為が発覚しました。高倉はその行為を認め、代表理事を解任され退社しました。
後任には、総会および理事会において満場一致で手嶋信道が代表理事に選任されました。その後、手嶋が高倉の責任追及に向けた準備を進めていたところ、高倉の意向を受けた自称理事・八子由理子(やこゆりこ)が当法人の乗っ取りを画策し、手嶋の排除を試みました。しかし、手嶋は八子が代表理事でないことを仮に認める仮処分命令を得て(保全抗告審である高等裁判所も支持)、法務局に不正登記防止の申立てをし、八子による不正登記を防止しました。そして、社員有志により社員総会を開催した結果、手嶋による法人の健全化に賛同する大多数の社員の議決により、八子は解任され退社しました。
代表理事・手嶋信道のもと、新体制は法令に則り誠実に対応を進めながら、混乱を乗り越え、当法人の設立時までさかのぼって再監査を実施し、その結果、高倉が代表理事であった当時に行われた当法人と蝶屋との違法な利益相反取引の実態を把握しました。
当法人は、真実を明らかにし、皆さまからの寄付金を取り戻し、信頼を回復するため、裁判に臨む決断をしました。
【東京高裁の判断】
東京高裁は、高倉が当法人の代表理事としての立場を利用した違法な利益相反取引と判断して、蝶屋に対し332万2,966円および延滞金の支払いを命じる逆転勝訴判決を出しました。
もっとも、同判決は蝶屋による不正のうち認定された部分が限定的であったことから、当法人は最高裁判所へ上告受理申立てを行いました。
【本件の意義と今後の取り組み】
本件は、当法人が過去の不正をただし、信頼回復を目指すために司法の判断を求めたものです。法令に則り誠実かつ粘り強く対応を続けてきた当法人の歩みが、司法によって評価され認められました。
また、本件判決は、高倉と連携して当法人の運営を歪めようとした八子らに対し、適正な体制を構築した社員の判断が法的にも妥当であったことを示すものです。高倉・八子らが関与したその他の不正行為についても、今後必要な調査と適正な対応を進めてまいります。
当法人は透明性と説明責任を重視し、一つひとつの活動を誠実に重ね、社会から信頼される健全な法人運営に努めてまいります。
前代表・高倉慶応による不正取引をめぐる裁判でイマジンワンワールドが蝶屋に勝訴

イマジンワンワールド「KIMONO PROJECT」概要
世界のKIMONOを通して、〜世界はきっと、ひとつになれる〜という平和のメッセージを発信する「KIMONO PROJECT」を展開しています。
1. 制作内容:世界全ての国・地域と難民選手団をモチーフにした213着のKIMONO(振袖・帯)を制作。
2. デザイン:各国の大使館にヒアリングし、その国が大切に思う自然・文化・歴史をデザイン。
3. 制作:日本各地の名だたる着物作家や職人に制作を依頼。
4. 制作資金:1カ国につき200万円、総額4億円以上の制作資金は全額寄付で集め、その全額を制作者に支払う。メンバー全員がボランティアで活動。
5. 相互理解:各国を描いたKIMONOを通じて互いの文化を知ることは、平和の原点。世界の人々の心をつなぐ架け橋の役割を担う。
東京オリンピック、パリオリンピック関連イベントや、ラグビーワールドカップ、各国首脳を迎えたサミットG7、G20、TICAD7、国連75周年記念式典などで華を添え、平和を願うメッセージを届けています。
世界各国の着物一覧:https://kimono.piow.jp/kimonolist.html
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