蝶屋株式会社(福岡県久留米市の呉服店きもの蝶屋代表取締役社長髙倉慶応)に裁判所執行官が保全執行
東京オリンピック「TOKYO2020」での披露を期待された200着以上の世界の着物。しかし、開会式当日「なぜイマジンの着物が出ない?」と、SNSでトレンドランキング1位になったイマジンワンワールドの「KIMONO PROJECT」。あの日、世界中の期待をよそに「まぼろしのキモノ」と化した。消えた着物の行方は…
一般社団法人イマジンワンワールド(東京都渋谷区・代表理事 手嶋信道)は、現在、当法人の所有物である着物一式を確保できておりません。
当法人は、きもの蝶屋(福岡県久留米市の呉服店・蝶屋株式会社 代表取締役社長 髙倉慶応/たかくらよしまさ)に当該着物を預けておりましたが、2019年7月、当時当法人の監事・税理士から、当時代表の髙倉慶応が理事会の決議を経ずに、当法人に寄せられた寄付金から少なくとも3700万円を不正に着服したとの指摘があり、髙倉は不正出金を認めて解任となり、退社いたしました。
その後、髙倉慶応は自身の不正を法人から追及されるのを逃れようと、元社員の八子由理子(やこゆりこ)らと共謀して当法人の乗っ取りを画策し、2021年1月、八子由理子は自身が代表になったとする虚偽を記載した議事録を作成し、不正登記を申請しました。当法人は、不正登記防止申出の制度によってこれを阻止し、1年以上にわたる保全の審尋手続を経て、2022年6月及び2023年1月、いずれも東京高等裁判所から、八子由理子は代表理事でもなく理事に選任された事実すらないとの決定が出ました。
その間、2021年3月、当法人は蝶屋が保管していた着物・帯等の返還を求めましたが、蝶屋は拒否。同年6月、蝶屋は八子由理子に着物を引き渡し、両者は東京五輪でのKIMONO披露を拒否しました。その後、着物は所在不明になりました。
こうした状況から当法人は、情報をもとに、福岡地方裁判所久留米支部において、蝶屋株式会社に対し着物の占有移転禁止の仮処分を申し立て、2023年9月12日、同社に対して保全執行がなされました。
裁判所の執行官は、蝶屋に赴き、髙倉を呼び出したところ不在でしたので、立会人の立会の下、臨場しました。建物内を捜索し、鍵のかかっていた部屋では解錠技術者に解錠させて内部を捜索し、当法人に返還されていない長襦袢、半襦袢、各国専用の髪飾りや草履などに加え、国旗、展示什器、毛氈、それらを移動させた佐川急便などの大量の配送伝票の束、当法人の領収書、その他資料などが発見されました。さらに社屋内を隅々まで捜索しましたが、振袖・帯類は発見されませんでした。本件は、福岡県警久留米署にも報告いたしました。
当法人は、KIMONOのお披露目に向けて、引き続き回収に努めてまいります。
【その他の事件】公式HPニュースリリース
髙倉慶応(たかくらよしまさ/蝶屋株式会社/福岡県久留米市の呉服店きもの蝶屋)による少なくとも3700万円の不正出金、架空請求、二重請求等の事件概要
八子由理子(やこゆりこ/元社員/千葉県船橋市 きらく庵)による文書隠蔽・改ざん、乗っ取り不正登記申請について
【KIMONO PROJECTとは】
イマジンワンワールドは、東京オリンピック2020の際に、世界の柄を描いた200着以上のKIMONO(着物・帯)をお披露目し、「世界はきっと、ひとつになれる」という平和のメッセージを発信するために「KIMONO PROJECT」を展開。
デザインは各国の大使館が監修し、日本各地の着物作家が制作。作者にお支払いする制作費は平等に1ヵ国200万円とし、総額4億円以上にのぼる制作費はご寄付を募りました。活動する社員やメンバーは全員がボランティア。
そして世界中から賛同をいただき、総額4億円を超える寄付金が集まりました。
KIMONOは、これまでに各国首脳サミットG7、G20、TICAD、国連75周年記念式典、ラグビーワールドカップなどの国際的な舞台で彩りと華を添えてきました。
パリオリンピックも控え、新たな着物制作も平和への願いを込めて進行しています。
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
E-Mail: info@iow.or.jp
イマジンワンワールドの新情報は
公式HPのニュース欄から順次、ご紹介いたします。
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